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「集落の教科書」と「ろんくま公式LINE」をつくりました

2023.3.2

「集落の教科書」は全国で広がりつつある取組で、集落の良いところも、悪いところも、ありのままを紹介する教科書をつくるというものです。この教科書をろんくまでも作ることとなったのは、この教科書の存在を聞いた地元の方が「ぜひこの地域でも取り組みたい!」と提案し、令和3年度の第3回実行委員会において、集落の教科書の取組を始めたNPO法人テダスさんからお話を伺ったことがきっかけです。こうして移住者受入促進計画の中でも「集落の教科書づくり」は取組事項として盛り込まれ、令和4年度に取り組むこととなりました。今回は「ろんくま版集落の教科書」ができるまでの過程についてご紹介します。

集落の教科書をつくるにあたって重視したのは、移住者受入促進計画と同様、単に成果物をつくることではなく、そのプロセスです。計画をつくる過程で、今の自治会運営等を見つめなおし、改善できることは改善しようという狙いがありました。そこで、デジタル技術を活用することで自治会運営の効率化ができるのではないかといった仮説を立て、住民のスマートフォン保有率や、使用にあたっての課題を探るアンケート調査を行いました。

すると、アンケートの結果、予想以上にスマートフォンが普及していること、LINEを使える住民が多いこと等が分かり、回覧板や公民館予約、行事予定の公開といった課題を解決できる可能性が見えてきました。そこで、ろんくま公式LINEを立ち上げ、ホームページとも連動させることで、自治会運営の効率化や、住民の利便性向上を図ろうという取組が始まりました。


 

立ち上げた当初はなかなか認知されず、友達数も伸び悩んでいましたが、1月に寒波が到来し、水道管凍結の危険が迫る中、自治会から迅速にメッセージを伝えようと呼びかけたところ、住民に一気に拡散し、友達数が全世帯数の3分の1程に広がりました。「防災」という共通のテーマで必要性を感じて頂けたことももちろんですが、青年団や壮年会、婦人会など、スマホの扱いに慣れた方達がご家族等に呼びかけ、登録をサポートして頂いたことで広がったのだと推測されます。もちろんスマートフォンを使えない年配の方もおられるので、アナログとデジタルを組み合わせながら取り組んでいくこととなりますが、選択肢が増えたことで、若者や女性が活躍する機会が今後増えていくのではないかと感じました。


 

さて、自治会運営の改善を図りつつ、集落の教科書については、実行委員会のメンバーを中心に、手分けして各ページを作成することとなりました。絵が得意な人、歴史や文化に詳しい人、自治会の皆さん…それぞれが得意なこと、できることを持ち寄って、令和5年2月に完成しました。手作り感あふれる教科書となりましたが、つくる過程も含め、ろんくまにとっては、手ごたえを感じることができた取組となりました。

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